奥歯金属ブリッジ部分での症状に悩みインプラント治療により改善した症例

右下の奥歯を数本失ってしまった女性に2本のインプラントを埋入した症例

治療の解説

今回のケースは、奥歯を数本喪失された患者様において、比較的よく見られる症例です。日本の保険診療制度の影響もあり、奥歯に金属製のブリッジを装着されている方は少なくありません。特に、神経を除去した歯を支えとするブリッジは、歯自体の強度が低下していることから、長期間の使用に耐えにくい傾向があります。本症例でも、神経を抜いた歯にブリッジが装着されており、咬合負担の集中により、歯の寿命が尽きたものと考えられます。

このような状態では、治療選択肢としては、取り外し式の部分義歯(入れ歯)またはインプラント治療のいずれかになります。

今回は、抜歯前の段階でご相談をいただいたことで、インプラント治療に先立ち「第三種再生医療(PRGFなど)」を併用する選択が可能となりました。これにより、骨および歯肉の再生が促進され、治療効果が高まったと考えられます。

なお、歯が抜けた状態で長期間放置された場合や、自然脱落後のケースでは、インプラント治療を行うにあたり骨の状態が不十分であることが多く、骨造成(骨の再建)といった追加処置が必要となることがあります。これにより、治療期間の延長や費用の増加が生じる場合があります。

その点においても、今回のように再生医療を取り入れ、抜歯後の組織の治癒と再生を早期に促すことで、骨造成などの侵襲的かつ高コストな処置を回避できたことは、大きな利点であると考えます。

処置内容

右下奥歯の歯ぐきがくり返し腫れ、いよいよぐらぐらしてきたため抜歯と診断しました。抜歯前の事前説明において、抜歯後はインプラント治療をご希望でしたので、抜歯と同日に第三種再生医療を併用し、骨と歯ぐきが良くなった後、インプラントを2本埋入しのセラミック冠を装着しました。

治療期間

約8か月

費用

約85万円

リスク・副作用

  • インプラント治療、再生医療には保険が適用されないので自費(保険適用外)での診療となります。
  • インプラントの埋入ともない、外科手術が必要となります。
  • インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。

インプラント治療について

以前の自分の歯のように噛めるようになりたい方、自分の歯と同じような自然な見た目と機能を同時に取り戻すことができる治療をご希望される方に選ばれています。相談から治療までの流れは以下ページからご覧ください。インプラント治療は健康保険適応外の治療となります。

インプラント治療

高根デンタルクリニック|Takane Implant Center

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  • 診療科目:一般歯科、小児歯科、口腔外科、矯正歯科
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